評価点:
★★★★☆
(
4.90
)
◆おはなし
僕には5つ年上の姉がいる。
名前は結那(ユイナ)。お姉ちゃんが10歳のときに失明してしまった。
それまでもそれからも僕はお姉ちゃんのことが大好きだった。
一人のときは一緒に遊んでくれる。
眠れないときは添い寝してくれる。
い…
◆おはなし
僕には5つ年上の姉がいる。
名前は結那(ユイナ)。お姉ちゃんが10歳のときに失明してしまった。
それまでもそれからも僕はお姉ちゃんのことが大好きだった。
一人のときは一緒に遊んでくれる。
眠れないときは添い寝してくれる。
いつも僕が知らないことを教えてくれる。
そんなお姉ちゃんも僕が1〇歳になるといよいよ一緒に添い寝してくれなくなってしまった。
お母さんに「聡太も大きくなったんだからもうダメだよ」って言われたみたい。
寂しい。しばらく眠れない夜が続いた。(TR1まで)
それから3年が経った。(TR2以降)
お姉ちゃんは僕が風邪をひいた時におかゆを持ってきてくれた。
「あーん」してくれて、僕がもうそんな年じゃないよと恥ずかしかったけどまんざらでもなかった。
お姉ちゃんが優しくしてくれるのが嬉しかった。
いつのまにか僕はお姉ちゃんより背が高くなっていることに気付いて密かに喜んでいた。
そのついでにお姉ちゃんはお風呂に入れなかった僕の身体を拭いてくれると言った。
僕は上半身裸にされてなぜか無性に逃げたくなった。
断ったけど「何も見えないから大丈夫だよ」とお姉ちゃんの勢いに押し切られてしまう。
後ろに柔らかくて温かいお姉ちゃんの躰が密着する。
おかしい。
3年前と全く同じなのにどうしてだろう…。
あのときはお姉ちゃんといると嬉しくて心が安らいだのに、どうしてこんなに胸がざわざわするんだろう?
目が見えてないはずのお姉ちゃん手はまるで僕を懐かしむようにしっかりとした手つきで触れる…
3年ぶりに耳元に届く息遣いはとても温かった…。